胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜が、傷ついて、びらんと呼ばれる状態よりも深く粘膜の傷がすすんだ状態です。
ヘリコバクター・ピロリ菌や痛み止めの薬(NSAIDs)が原因になることが大半です。
みぞおちや背中の痛みがあり、胃潰瘍の場合は、食事中から食後に起こることが多く、十二指腸潰瘍の場合は、空腹時、特に夜間や早朝に痛むことが多いです。胸やけ、胃もたれ、吐き気、嘔吐、食欲不振を伴うこともありますが、自覚症状が全く無い人もいます。出血や穿孔(胃や十二指腸に穴が空くこと)をきたした場合は緊急の治療が必要になります。
腹痛や下血(黒い便や血のまじった便)のある場合は、急いで胃内視鏡検査を行って診断し、内視鏡的止血術など必要な処置を行うことが重要です。
重症の場合は、食事をとめて入院治療が必要になります。胃酸分泌を抑える薬、胃粘膜を修復する薬などで治療をします。
ヘリコバクター・ピロリ菌がいる場合は除菌治療を行うことによって再発のリスクを減らせます。